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文化イベント詳細

優品選

近現代純粋美術の展示を行います。季節は移り、初夏の花々の美しい頃となりました。日本画の展示ではこの季節に相応しい花を愛でたいと思います。初夏を彩る花といえば牡丹でしょうか。牡丹は古来中国では、百花王、富貴花などとよばれてきました。日本画のモティーフとしても大変好まれ、有名なところでは村上華岳や加山又造が手がけています。今回の展示では稲元実《気》など日本画の優品をご覧下さい。
油彩画からは西房浩二の《Grave-(グラーヴェ-)》や林武の《花(ばら)》など静物画の名品を紹介します。西房は石川県立工業高等学校に勤務した後、絵画留学のためチェコ・プラハに1年間絵画留学しました。留学経験から学んだ、光の効果を最大限に生かし、モティーフの存在を際立たせる空間描写表現に特徴があります。
彫刻部門からは、坂坦道《チンドン屋》を紹介します。看板を背負いピエロの衣装を身に着けた人物。空を仰いで慟哭するような途方に暮れるような姿は、音楽と口上で街頭を湧かせる明るいパフォーマーのイメージとは正反対のものです。坂がこのモティーフにこめた感情の「複雑なもの」を味わっていただければと思います。

日時

令和2年6月20日(土)~7月26日(日)

場所

石川県立美術館

料金

要観覧料

お問い合わせ

石川県立美術館

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